第82回UBI研究会参加報告
高木 魁利(名古屋大学)
2024年5月9日から11日までの間、屋久島環境文化村センターで開催された第82回UBI研究発表会に参加しました。本発表会では合計19件の発表があり、行動認識、入力インターフェース、位置情報分析、生物×センシングデバイスなど、多岐に渡るテーマで発表が行われました。
屋久島は島全体がユネスコの世界自然遺産に登録されており、亜熱帯から温帯、亜寒帯までの気候が一つの島に存在するという特徴があります。
私は2日目の午前に、「量子アニーリングとブラックボックス最適化を用いた倉庫内業務の最適化」という題目で発表しました。多くの参加者から口頭での質疑応答や、今後の研究に非常に参考になるコメントをいただきました。初めての学外発表でありながら、研究のステップアップをすることができる貴重な体験となったことを実感しています。他にも、カメラ搭載型センサを活用した動物の希少行動の記録や、イベント情報と大規模言語モデルを用いたイベント会場周辺の群衆混雑予報に関する興味深い研究を聴講することができました。
1日目の夜には懇親会が行われ、刺身をはじめとした豪華な魚料理や珍しいカメノテ、飛魚の揚げ物など、様々な料理を堪能しました。また、他大学の参加者や教授方とも交流することができ、大変充実した時間を過ごしました。
3日目には海洋生物の行動観測のためのAIバイオロギングデバイスに関する巡視セッションが開催されました。私はその日のコースとして縄文杉を目指すトレッキングに参加しました。縄文杉への往復は10時間ほどかかりましたが、縄文杉に辿り着いた時の壮大さと達成感により、とても感動しました。
学会の前後には、「もののけ姫」の舞台とされる苔むす森を訪れたり、地元の魚を使った寿司を食べたりと、屋久島の自然美と新鮮な料理を堪能しました。
参加報告は以上です。最後になりますが、このような貴重な体験ができた本研究会と、それを準備してくださった先生方に改めて感謝を申し上げます。再びこちらの研究会で発表できるように、これからも研究活動に尽力していくつもりです。
UBI82プログラム:https://sigubi.ipsj.or.jp/seminar82/
UBI82 情報処理学会 電子図書館:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&index_id=11599&pn=1&count=20&order=7&lang=japanese&page_id=13&block_id=8